SSブログ

赤と青 [国土地理院、地図一般]

例によって会員限定記事で、グラフだけご覧頂ければよいのだが、


全国の都道府県において神奈川県が「大規模盛り土造成地」の「数」のナンバーワンであるらしい。面積ではなく「数」の単位が今ひとつわからないが、人口はナンバー2であるとはいえ面積でワースト5に入っている県としては大変名誉なことである。(名誉なのか?)
前世紀、元号で「昭和」ぐらいに神奈川県内に生まれた、あるいは育った方であれば、近所のもこもこした山がある日突然、つるぺたな住宅地に变化したところをご覧になった方もいらっしゃるかもしれない。(つるぺたゆーな)
尾根を削って(切り土)、を埋めた(盛り土)のである。そう、あれはまさに我々尾根サーチャー(笑)の敵である。(笑笑)
尾根を削りまくって、その土を海岸埋め立てを目論んでいる自治体に売り払い、地域全体の標高をぶち下げたも知っているが、ここではめんどくさいので語らない。(このブログはめんどくさいばっかだな)

自分が今いる場所が盛り土の上かどうかは、例の地理院地図で確認できる。地元バレしたくないので(地元バレ?)適当な場所の例を示すが、例えばこんな感じ。


切り土盛り土、まあこの辺りも大雑把に言って、尾根筋だったの土砂を谷筋だったへ埋めて、平ら、いやつるぺたにしたということであろう。(言い直すなよっ)
尾根サーチャー(笑)的には、樹枝状になっている谷筋の間を縫って、の部分に武相国境主尾根東京湾相模湾分水嶺)が走っていることを知っているのだが、皆さんはおわかりになるであろうか(ならない)。ヒントとしては、港南区域の旧村名、日下村野+笹)が武蔵国東京湾側)、永野村谷+庭)が相模国相模湾側)、であるのだが、全然ヒントになってないな。(笑)

つるぺたにすることによる土砂災害などのリスクが、今ひとつわからない。横浜市のハザードマップ、たまたま港南区を例示してしまったのでその範囲のをみてみると(全市、各区のリンクはこちら) 

こうした切り盛り土地域全般が必ずしも危険区域とされているわけではないようである。図で点在しているのは、明らかに崖面であるような場所である。この辺りは多数の集合住宅が立ち並ぶ、起伏はあるが緩やかな土地が広がっているが、ちょっと意地の悪い申し上げ方をすれば、そうした無理をした何かの際のようなところにそのような場所があるように思える。そして私のような無責任なよそ者からすれば、そういう場所こそが眺望の良いビューポイントであったりするのである。

何にせよ、つるぺたな場所は比較的安全なのかもしれないし、逆に申し上げればそうした意図を持ってわざわざつるぺたに造成するのかもしれない。
だが油断は禁物である。今後、もちろん昨今の気候変動によるものを含めてどのような災害があるかわからない。つるぺたとはいえ元地形があり、元地形には起伏も傾斜も水系、水流もあったのである。そうした土地で何が起こりうるのか、前例が無いからなかなかわからないし、ハザードマップには載せようもないのかもしれない。

やたらつるぺたに整地され、碁盤目になっているような怪しげな「ニュータウン」的なところ(怪しげなゆーな)にお住まいの方は、そのつるぺた土地がなのかなのか、一度ご覧になることをおすすめする。(つるぺたつるぺたうるさいな!w)
因みになめなんとかさんの棲み家は、危険区域ではないが、の境界付近の斜面にあるらしい。極めて危険!かも?

コメント(0) 
共通テーマ:blog

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。