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夢見るエディさん [博士と助手シリーズ]

こちらの続き

あちゃーーーーーっ!!!
にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ♪
にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ♪(「Monkey Magic」のイントロ)
「あ、エディさんからだ」
「こんにちは」(注:博士と助手とエディはテレワーク中である)
緑のウイルスは治ったんですか?」
のあと、にもかかったのです」
「あの、変態ウイルス培養実験台めっ!」
「ですが、おかげで貴重なデータが取れたのです」
「それはよかった」
「災い転じて伏魔殿なのです」
「↑ 転じてないじゃないかよっ!」
(博士)「まあまあまあまあ」
「まあまあって、そもそもあんたが元凶だろ!」
そんなことはないぞ~(ゴチッ!)あれ?いててててて」
「ビニールでは心もとないので、ガラス板を貼りました」
「同じ透明物質なのになぜ出られぬ」
「(無視して)エディさん、何か御用ですか?」
「お別れに来たのです」
「シリーズ随一の有能キャラがもう退場か」
「有能キャラなら私もいるぞ~(ゴチッ!)いてっ!」
「学習能力のない実験台だなっ!」
「この国で、検査装置が普及しなかったことが心残りなのです」
「政府も国民性も最悪ですからね」
「だがさすがの高楼省も業を煮やし、陽性者を村八分するような村は丸ごと焼き払うことが決まったそうじゃぞ」
「乱暴だな!。戦国時代かよっ?織田信長かよっ?」

車を停め、山道を歩く博士と助手。
「で、何なんです?この状況は?」
「何人もの陽性者を村八にしたこの村を焼き払えという高楼省の命令じゃ」
「なんで私たちが?」
女性が泣きながら走って行く。
「見ろ、あの人も村八分の被害者じゃ。可哀想に」
陽性色は全く出ていませんでしたね。なぜ?」
陽性色が出るとヒステリックになるくせに、一方で検査は全く信用できんとかほざいている奴らだからじゃ」
「本当に最悪な国民性だなっ」
「君、隠れるぞ」
(村人たち)「何だ?何だ?この車は?」
「品川って書いてあるぞ」
「品川と言えば、なんとかげーとうえーいの近く…」
「実にけしからん」
「やってしまいましょう」
ドカドカドカドカ! 農機具やバールのようなもので破壊される車。
(博士)「あああっ!まだローンが残っているのにっ」
「後で高楼省に請求しましょう」
(村人たち)「よし、次は例の自粛せずにまだ店を開いてやがるあのけしからん『食堂FQ』だっ!」
「おー!」
「ちょっと待て、電話だ。もしもし?」
「どうした?」
「おいみんな、緊急事態宣言が解除されたぞ」
「おーーーーーっ!♪」
「よし、飲みに行こう」
「おねえちゃんがいるところがいいな」
「壇蜜さんみたいなおねいさんと思いっきりけしからん三密をしよう!」
「おー!」
(博士)「『気の緩み』の極みじゃな」
「まったく」
「やっぱりこんなふざけた村はとっとと焼き払ってしまおう」
「緊急事態は解除されたのに?」
「焼き払い中止命令は出ていない」

火炎瓶を持つ博士。
「宮崎あおい気分で、、、あ、君は石川さんだぞ」
「誰だよっ?!」
「行くぞ、えいっ!」
「あ。」
「うわっ!」
発火。博士、焼ける。

パソコン画面。
「うーむ、酷い目にあった」
「博士、Ⅲ度の火傷から無事退院、おめでとうございます」
「こんにちは」
「あ、エディさん」
「博士が燃焼したおかげで、、、」
「燃焼ゆーな!」
「世界中のウイルスがすべて絶滅したのです」
「やっぱりこいつが諸悪の根源だったのか」
こいつとは何じゃ〜(ゴチッ)あれ?」
「あれ?」
「君、まだガラス板を貼っているのか?」
「博士が絶滅している間に取り外しましたが」
「絶滅ゆーな!」
「おー、素晴らしいのです」
「何じゃエディ」
「ウイルスと共に、博士の妖怪能力も絶滅したのです」
「妖怪ゆーな!絶滅ゆーな!」
「これで世界は元通り、お花畑〜♪なのです」


「という夢を見たのです」
「え?どこから夢?」
「村のシーンに君は登場していないぞ?」
「私はここなのです」
 ↓
「品川と言えば、なんとかげーとうえーいの近くなのです
「実にけしからん」

「なるほど、けしからん男の声がかぶっているわけじゃな?叙述トリックか?」
「いや、微妙に違うような」
「いったいこのシリーズは何を目指しているのじゃ?」
「で、なんでエディさんが村人側で博士の車を破壊する?」
「るるるるる〜♪」
「なるほど。無意識下での恨みか」





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