キノコ

うちの親は昭和初期の生まれの映画ファンである。当時は映画館の入れ替え制がほとんど無かったか、そもそも入れ替え制そのものが無かったかどうかは知らないが、映画館で観に行くのには、上映開始時間とか全く気にせず映画の途中の適当な時間から見始めるというのが普通であったようだ。
なめこさんがご幼少のみぎりに映画館に連れて行かれたときには、某ギャング映画で、ギャングの某強盗犯罪がまさに進行中のクライマックスから観始めて、最終的にラストでギャングが全員死んで（笑）、その後また最初から観て「某強盗犯罪がまさに行われているクライマックス」で「じゃあ帰ろう」とかいってそこで終了するという杜撰な映画鑑賞を何度か体験させられたものである。推理小説でいう「倒叙もの」を鑑賞者側から自発的に体験したというところか。（いや、それ違うと思うぞｗ）

今夜のテレビは何も観るものがなかったので、BSで右京さんを観て、その後CSでも右京さんやっていたので続けて観たりしたのだが、偶然なんだろうかな、前編、後編のセット（相棒ファンならおわかりになるかもしれないが、例の即身仏の話。諸々の事情でひかりちゃんファン（？））を結果的に後編→前編の順で観ることになった。まさに昭和初期映画ヲタ体験である。（はい？笑）
ちなみにその話、カイトくんがキノコ狩りに行って事件に巻き込まれ記憶喪失になる話なのだが、どうもその中で「キノコ狩り」だの「キノコ鍋」だの言っているのを聴くとなぜかバカっぽく聞こえるのは、おなじ菌類としては実に不本意なのだがいかがなものか？（いや、別にバカっぽくないし。あんたが勝手に思ってるだけだろｗ）